2025/10/14 15:23
― 隠すためではなく、魅せるために ―

“REVEAL=あえて見せること”。
それは、センシュアルを生み出す最も静かな行為だと思う。
露わにすることは、何かを失うことではない。
むしろ「自分の中の美しさの気づき」に近い。

シャツという“解放”のかたち
マニッシュな襟とカフス、
そして肩の力を抜いたオーバーサイズのシルエット。
構造そのものはストイックで、どこか緊張感を帯びている。
けれど、胸元には深く大胆なカット。
隙間から覗く素肌やランジェリーが、静かに空気を変える。


“隠す”ことを前提にした服のなかで、
このシャツは、あえて「見せる」ために存在している。
艶やかなサテンの質感は、肌のトーンをやわらかく拾い、
光を纏うようにモードなムードを纏わせる。


カチッとした襟やカフスの緊張感と、
サテン×素肌が生み出す官能性。
その相反する要素のあいだに生まれるのは、
“解放されたフォルム”という新しいバランス。
付属のベルトをきゅっと締めれば、輪郭が変わる。
そこに宿るのは、他でもない自分の意思。

REVEALという行為
“REVEAL”は単なるディテールではなく、
MOOLが大切にしている「思想」に近い。
センシュアルとは、挑発ではなく静けさの中にある。
それは誰かに見せるためではなく、
自分の感覚をそっと解き放つための行為。
日常にひとさじのREVEALを。
それだけで、ほんの少しだけ自由になれるはず。

モードと官能を纏う、新しい日常の制服。
次回は、この思想を“柔らかさ”の中に突け込ませた
2WAY REVEAL KNIT について。